ひろしせんせーのひとりごと。

44歳の脱サラ保育士ひろしせんせーが書いています。

40歳おじさん保育士になる②

前回、私が公務員という安定からオサラバするまでを書きました。今回はその続きです。

 

私が保育園で働こうと考えたのは、子育て支援の仕事を12年間続けた中で、児童虐待を予防するには何が必要かを考えた結果です。大切なのは「虐待予防」です。児童虐待が起きてから対応するなら児童相談所を強化するべきでしょう。しかしそれでは児童虐待をゼロにするのは不可能です。虐待を未然に防ぐには、支援の必要な家庭の課題を小さなうちに摘むことが必要です。

 

そのためには、お母さんが妊娠したとき、出産をしたとき、赤ちゃんの定期健診のとき、保育園や幼稚園、小学校や中学校に所属しているところで、専門職が子どもの育ちや家庭の状況をアセスメントし、課題の有無を確認し、必要に応じて関係機関と連携して、チームを組んで対応することが有効でしょう。

 

しかし単にアセスメントする、チームを組むといっても相応の専門知識や経験が必要です。現状、医師や保健師なら対応できますが、学校や保育園の先生にそれを求めるのは難しいでしょう。そのため近年学校にはスクールソーシャルワーカーが配置されつつあります。

 

では保育園はどうでしょう。保育園は学校ほど規模が大きくないため、すべての園にソーシャルワーカーを配置するのは困難です。国は保育ソーシャルワーカーの配置のための予算を組んでいますが、実際の配置は進んでいません。だったら私がそれになって、必要性を広めよう。

 

長くなりましたが、それが私が40歳を過ぎて保育園を目指した理由です。

 

現在、市役所を辞めて現在2年が経過します。保育士資格と社会福祉士資格を持って保育園に勤務することはできましたが、ソーシャルワークができているかというと、現実は簡単ではありません。ですが少しずつでも前に進んでいきたいと考えています。