ひろしせんせーのひとりごと。

44歳の脱サラ保育士ひろしせんせーが書いています。

ココがヘンだよ保育園「男性保育士」

私は42歳のときに保育園に就職しました。

 

それまでは市役所で係長のポストについていました。そこからなぜ保育園に就職するに至ったかは、40歳おじさん保育士になる①で書きました。そんな私が保育園に勤めて驚いたことを中心に書きます。私は公務員以外の職に就いたことはありませんし、色々な職種がある現代では何をもって「普通」とするかは難しいところですが、なるべく面白おかしく書ければと思います。

 

まず第1回目は、「男性保育士」について。

 

私の保育園には私を含めて男性保育士が3人います。保育士は全体で30人強いるうちの3人ですから、10%弱ということになります。3人というと少ないようですが、男性保育士は全国で3%、東京都でも6%程度と言われているので、うちの園は割と多い方なのです。

 

余談になりますが、私が公務員をしていたころ、たくさんの保育園を見てきましたが、男性保育士がいる園はそう多くはありませんでした。きちんと調査をしたわけではありませんのであくまで私の印象ですが、男性保育士が1人でもいる園には何人かいて、いない園はまったくいないというように、極端だったように記憶しています。当時ある法人の女性の理事長は男性保育士の難しさを口にしていましたから、男性保育士の需要があるといっても、まだまだハードルは高いように感じます。

 

そう、保育園は女性優位の社会なのです。

 

私の保育園では女性保育士には更衣室がありますが、男性保育士の更衣室は倉庫の一角です。倉庫の一角なので油断していると女性保育士が容赦なくドアを開けてきて慌てることも。

 

また、うちの園では保育士に、法人ロゴ入りのエプロンが貸与されますが、エプロンは基本フリーサイズのため、男性にはきつくなってしまいます。やや大柄な男性保育士が着ると大胸筋が強調されて、マンガに出てくるマッチョなオネエのようになってしまいます。(言い方はアレですが。)

 

仕事の面では、男性というだけで力仕事を任されることが多々あります。しかし私は身長こそ女性に混じれば高い方ですが、残念ながら筋力はありません。無理をすると肉離れやギックリ腰を起こすため、女性以上に戦力にならない可能性があります。

 

 

さらに男性保育士は不審者対応の秘密兵器のように扱われます。そもそも不審者対応は避難が最優先なんですが、なぜか「うちには男性保育士がいるから」みたいな安心感を持たれています。どんな不審者が来るかわからないのに、丸腰でどう戦えと?ていうかケンカとかしたことないんですが。

 

極めつけは「男性だからパソコンできる神話」です。私は公務員で事務職だったため、人並みには扱えますが、一般的に得意と言えるレベルではありませんので、「パソコンが得意です」と言ったことは当然ありません。ですがなぜかパソコン関係で頼りにされています。まあ、ワードでうまく線がひけないとか、エクセルで変な数値になるとか、大体そんな程度なんですが、プリンタの調子がおかしいとか、変なFAXが来るとか、それはもうパソコンとかとは関係ありません。(というかまだFAX使ってるのか?)そもそもパソコンできるのに男性とか女性って関係ないですよね。

 

ほかにも、お迎えに来るパパのことや、子どものオムツ替えなど、保育園にいると性差を感じることがとても多くあります。(これらについてはまた別の機会に書きたいと思います。)性別による向き不向きや得手不得手は当然あると思いますし、私は保育園という職場は女性が多くなるのは仕方ないのかなと思っています。ですが、男性だって保育園で働きたいし、身体を動かす運動遊びや自然観察などは男性の方が得意な場合が多いです。なので、保育園と言う職場が男性保育士にとって必要以上に性差を感じることがないような職場となればいいなと思います。